膵臓 病気

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テレビ番組で放送されていた内容を備忘録としてまとめました。

 

 

すい臓は体の中のどこにあるか?どんな働きをしてるのか

医師に聞いてみました
他の臓器に比べますと、ちょっと思い浮かばないとか馴染みがちょっとそれじゃあ誰かと思ってらっしゃる方も多いと思うんですね。

 

膵臓ってあまりなじみのない臓器だと思います。膵臓というのは胃の裏に横たわるような臓器でございます。お腹の一番奥の方にある臓器だというふうに思っていただいて結構です。働きに関しましては食べ物を消化をする膵液を作っています。もう一つは血糖値をコントロールするインシュリンを作っている臓器でもあります。

 

 

  • この症状は膵臓癌になる恐れは
  • 膵臓癌は遺伝する
  • 理屈も検査は必要
  • 膵臓の手術は

 

この症状はすい臓?41歳男性。毎日吐き気と腹部膨満感の症状が強くて苦しいのですが、胃カメラの検査では全く異常がなく、また処方された吐き気止めの薬がほとんど効かずに困っています。膵臓の病気の可能性も考えて医療機関で検査を受けるべきでしょうか。吐き気とお腹の強い張りがあるわけですよね。なのに検査では異常がないということなんですが。多くの場合に病気があればそのような症状が出ることがあります。しかしながら検査をしてそういう症状がなければ、その胃の裏にある膵臓に何かおかしな事態が起こってはいないかとそういうことを考えて検査を進めていくことが重要だと思います。

 

すい臓の病気と症状

 

すい臓の病気についてみていきます。主なものは三つ

  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 膵臓癌

 

です。それぞれの特徴がこちらです。

急性膵炎

急性膵炎はみぞおちからへそにかけての激痛です。持続した背中の痛み、腰の痛み、他に吐き気、嘔吐、発熱が起こることもあります。

慢性膵炎

慢性膵炎は初期には急性膵炎と同じような腹部の激痛、背中や腰の痛み、追跡ができやすくなる後期では腹部の痛みは軽減し、下痢や脂肪便体重減少などが現れます。

膵臓癌

膵臓癌では黄疸、腹痛、腰や背中の痛み、体重減少などが現れます。また糖尿病が悪化したり発症することもあります。膵炎にしても膵臓癌にしても、痛みを伴うわけなんですね。膵炎でも痛みがありますします。すい臓がんでも痛みがあります。膵臓の癌が頭部に出た場合は黄疸という症状が主になります。尾部にできた場合には、やはり腰の痛みや背中の痛み、腹痛がその症状となることがあります。ただいずれにせよ大事なことは症状で診断することはできませんので、必ず画像診断で診断を確定していくことが重要です。

慢性膵炎から膵臓癌になる恐れは?

膵臓癌になる恐れは、六十歳男性。去年7月慢性膵炎と診断されました。今は痛みなどの症状がなく血液検査の数値も安定していて薬は服用していません。しかし慢性膵炎は進行すると癌化する可能性が大きいとのことで大変不安です。診断後は検査を続けています。今の状態であれば、規則正しい食生活や日常生活を続けていれば不安に感じることはないのでしょうか。 こうしてガンになっちゃうんじゃないかって不安ですよね。慢性膵炎は膵臓癌の危険因子の一つとされているんです。初回の診断から2年以内には隠れた膵臓癌が慢性膵炎と診断されている危険があります。診断されてから2年以上経過した患者さんが膵臓がんを発症するリスクは、そうでない人のおよそ12倍です。ただこの方の場合はその後症状もありませんし、血液検査の値も大丈夫だと。あとお酒もやめてるということです。
この男性の場合は今非常に症状もなく安定しているようなので、つい安心してしまいがちですが定期的な検査もやはり怠らないようにやっていく必要があるかとは思います慢性膵炎以外にも気をつけたほうがいいというのが何かあるでしょうかそうですね

 

膵臓癌の危険因子

膵臓癌の危険因子というのはいくつか言われています気をつけて行かなければならないものの一つに糖尿病がありますですい臓は血糖をコントロールする因子2を創る大事な蒸気でございます今まで糖尿病でなかった方が突然糖尿病になった時また糖尿病の治療中に急に血糖のコントロールがつかないおかしいなと思った時はすい臓がんの存在を疑うことがまた重要でございます

 

一つ目は生活習慣飲酒や喫煙も膵臓癌の危険因子だとは言われています
また見つめには家族性遺伝性の病気がすい臓がんの発生に強く関連しているという報告があります

 

家族性遺伝性のすい臓の病気

 

膵臓癌は遺伝する?58歳女性。母方の家系に膵臓癌の患者が多いです。母祖父祖父二人いとこの6人が膵臓癌で亡くなり、発症年齢も近いです。他の叔父伯母も癌で亡くなりました。家族性の膵臓癌の確率は高いのでしょうか。また気を付けた方が良いことはあるのでしょうか。また喫煙者に膵臓癌の方が多いということですが、実際にこの膵臓癌は遺伝するものなんでしょうか。

 

膵臓癌自体の原因っていうのはまだはっきりはしていません。しかしながら親子兄弟の血縁関係者の中に2人膵臓癌の方がいらっしゃる場合は、無い方の6.4倍、3人おられる時は32倍と高い頻度で膵臓癌が発生しますので、注意しなければいけない印象だというふうに考えております。
検査はした方が良さそうですか。そうですね。あの検査をすれば必ず早く見つかるということではないんですが、そういう風なリスクを持っておられる方は、定期的に検査を受けることはお勧めいたします。続いては膵臓の検査についての質問です。

すい臓の検査、何が必要?

いくつの検査が必要?52歳男性。
膵臓の病気を見逃さないためにはどのような検査を受ければ良いですか。血液検査超音波検査 CT 検査などを全て受けなければならないのでしょうか。いろんな検査があるんでしょうけども、どんな検査があるんでしょうか。まずは血液検査と腹部超音波検査を行うことをお勧めします。しかしながら超音波検査でわかる場合、癌の発見ができない場合もあります。そのような場合には造影 CT 検査の画像検査を受けることをお勧めしたいと思います。しかしながら造影 CT 検査というのは造影剤を使いますので造影剤アレルギーなどのある方は MRI NRCP また診断が非常に困難な場合はPETなどを使って画像検査を組み合わせて診断することもあります。受けなければいけないものどうなんですか。ほとんどの患者さんは造影 CT 検査を行うことによってすい臓がんが存在するばかりではなく、進行の程度までも診断することが可能です。その後、生研で癌の確定診断をします。膵臓は胃の裏にあるために生検検査自体が非常に難しかったんですが、最近は EUS FNA 検査というものが確立してきまして、安全に病理検査をすることができるようになったので、すい臓がんのかたも必ず病理検査をすることが多くなってまいりました。画像検査と病理検査ってのは二つセットで行うということなんでそうですね。

 

画像検査というのはあくまでもあの画像の診断であります。特に炎症の病変とかがんと鑑別が非常に難しいことがありますので、手術をしたり抗がん剤をする前には、必ず病理検査をすることをお勧めしたいと思います。

膵臓の手術

膵臓の手術は?55歳女性。 MRI 検査を受けたところ、膵臓中央部に2.4cm 端の方に1.4cm の嚢胞があると言われました。半年後に再度 MRI 検査をして、さらに大きくなっているようなら手術を視野に入れて考える必要があるとのことでしたが。どんな手術や治療が考えられますか。すい臓がんが見つかって手術の可能性があるということなんです。

 

膵臓にできる嚢胞というのはいろんな種類がありますが、癌になる可能性がある嚢胞としては、膵管内乳頭粘液腫瘍というものがあります。嚢胞の大きさが3センチを超えたり嚢胞の中に隆起と言って盛り上がりの病変が出てきた場合、あるいは膵管の太さが1 CM 以上に太くなった場合には、初期の癌の合併が考えられますので治療が必要になってくる場合があります。

膵臓の手術の種類

手術は膵臓の腫瘍や癌ができた場所によって手術のやり方が異なります。膵臓の頭部にガンができた場合は胆嚢と胆管十二指腸、すい臓の頭部と一緒にとる大きな手術が必要となります。そして膵臓の腫瘍が体部あるいは尾部にある場合には膵体尾部切除という手術を行います。この場合は脾臓癌、膵臓の尾部の所についていますが、これも一緒にとることが標準的な術式となっております。

 

すい臓全体を摘出してしまうそういった手術もあるんですか。そうですね。あの膵臓の癌が頭部から大部分に広く広がっている場合は、膵臓全部取るという全摘術というものがあります。しかしながら膵臓全摘術後はインスリンによる血糖コントロールが必要となってまいります。

 

手術を行った後の治療法

手術を行った後の治療法なんですけれども。手術が上手にいって綺麗に切除ができたと思いましてもやはり小さなガンが残っている可能性も否定できませんが、そのような場合には手術の後に抗がん剤治療を行うことが標準的な治療法となっています。
現在術前抗がん剤治療というのも導入されてきまし。たこれは手術の前に抗がん剤治療を行うものでして再発率を低くし治療成績を向上するために頑張っていくことが標準的な仕様になっています。

 

非常に膵臓癌になられると絶望的な気分になってしまう、そういう患者さんも多く見られます。しかしながらやはり研究、診療も日進月歩に進歩して参りますので、がんと診断されてもめげずに頑張って治療していくという気持ちが非常に大事だと思います。

 

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